「ゲオチャンネル」が成功するとは思えない
あのGEOが動画配信サービスを2016年2月から開始するとの発表がありました。
サービス内容を見ましたが、僕はどうも魅力を感じないんですよね。
ゲオチャンネルとは
GEOがエイベックスと提携して来年より始める新しい動画配信サービス
料金
基本月額590円(税抜き)で8万本の動画が見放題。
それプラスとしてオプションで選べるのがレンタルプラン2種類。
実際に店舗に行って借りる人が多い人には店舗パック590円をつけると店舗で月に旧作20本まで借りられる。
また、宅配レンタルを利用したい場合は、宅配パック590円で旧作8枚を14泊15日で借りられる。レンタル期間2週間ということなので、8枚一気に送られてくるのでしょうか?
コンテンツ
洋画、邦画、アニメ、海外ドラマ、国内ドラマ、成人向けアダルト、BeeTVなど。
支払方法
クレジットカード
1ヶ月の新規無料期間あり
対応デバイス
スマートフォン/タブレット/PC/TV (Chromecast対応)
なぜ魅力を感じないのか
GEOは店舗、宅配、配信の三位一体の新しいハイブリッドサービスだとうたっています。
ハイブリッドといえば聞こえはいいけれども、要するに中途半端なんですよね。
料金が中途半端
590円と聞くと一見安く思えます。
しかしコンテンツ提供元が同じエイベックスのdTVは500円。しかもコンテンツ量は12万本と遥かに多いんです。
これではGEOで見ることができてdTVで見られない動画ってほとんどないのではないでしょうか。独自コンテンツであるBeeTVもdtvとかぶってますしね。
料金で劣ってコンテンツも劣るんじゃ見放題の配信サービスとしては選ぶ理由がないです。
オプションのレンタルサービスも中途半端
「見放題」が当たり前になってきている今、DVDレンタルをするメリットってなんでしょうか。
僕の場合だと、見放題のサービスでは見られない「新作」を見たいときに利用します。
ゲオチャンネルのサービスだと、レンタルは店舗でも宅配でも旧作のみです。未だにアナ雪でさえ準新作ですから、よほど古いものしか借りられないんですよね。
月20本も古い旧作の中から見たいものがありますか?って話ですよ。僕はないです。そもそも20本も消化する時間がありません。
どうしても動画が配信されてなく、かつ旧作で見たいものがあれば、単品で借りに行けばいいんじゃないでしょうか。ゲオだと旧作DVDが1本80円なので、590円あれば月7本借りられます。
レンタルの大きなメリットの新作が借りられないのは痛いです。
大体よほどのマニアじゃない限り、定額見放題の中で見れるもので完結するのではないでしょうか。
サービスの売りが中途半端
ゲオチャンネルの売りとしては、まず上記のオプションレンタルサービスなんですが、結局全部で月額1770円もします。
dtv+ツタヤディスカス定額レンタル4で1433円です。
これだとより豊富なコンテンツの動画が見放題な上に新作DVDを月4枚まで借りられます。多くの人がこっちを選ぶんじゃないでしょうか。
また、もうひとつのゲオの売りとして、アダルト作品が見られるというのがあります。
しかしながら50本しかコンテンツがなく、月に10本ずつ入れ替わるだけ。アダルト目的の人には全くもの足りないと思います。U-NEXT を試してみると、アダルト作品の多さに驚くと思います。また、アダルト特化だとDMMで月額500円で2000本以上も見られますから、そっち方面でもゲオチャンネルを選ぶ理由がないんです。
器用貧乏は魅力がない
結局あれもこれもと付加価値に重視しすぎて、逆にどれも他に比べて劣っているんですよね。
料金はdTVにかなわない
コンテンツの種類はHuluにかなわない
独自コンテンツはNetflixにかなわない
アダルトはU-NEXTにかなわない
今動画配信の市場は500億。それに比べてDVD市場は5000億といわれています。これが逆転する日も近いと言われている中、ゲオの苦肉の策かもしれません。
でも中途半端なプランをハイブリッドだと言われても消費者は利用しませんよ。
あくまでレンタルは付加価値と位置付けてどこか特化した部分を作らないとこの先生き残れない気がします。
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