私は無知なんです。

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ゲオチャンネルにがっかり。コンテンツ内容はdTVの完全劣化コピー

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2月22日に動画配信サービス「ゲオチャンネル」がスタートしました。

 

昨年の9月にプレスリリースした時点での情報では、あまり期待できるものではありませんでした。

僕も↓のような記事を書いています。

 

報道発表の情報だけで批判するのも説得力がないので、実際に使ってみての感想を書こうと思います。

 

 

ゲオチャンネルとは

株式会社ゲオが2016年2月に始めた、月額590円(税抜)で約8万本の映画、ドラマ、アニメ、音楽、アダルトなどの動画が見放題のサービスです。

支払方法はクレジットカードのみ。

対応デバイスはスマホ、PC、タブレット、TV(要Chromecast)

 

 

これだけを見ると他の既存サービスを知らない方なんかは、とても魅力的に感じるかもしれません。

特にGEO会員で映画やドラマはいつもDVDを店舗に借りにいって観ていたって人は、

「たった590円で今までレンタルしていた作品が見放題になるなんてステキ!」

などと思うかもしれませんが、それは大きな間違いだと気づかされるでしょう。

 

ゲオチャンネルはその会員数の多さという利点を生かし、上記のような情報弱者を取り込むという戦略なのかもしれません。

 

 

実際にゲオチャンネルを使ってみて

 

ページUIが使いづらい

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まず検索がとにかくやりづらいんですよね。

ゲオチャンネルのトップページは右側はdTVとほとんど同じで、ただ左側にメニューをつけただけのようなもの。

その左部メニューもU-NEXTのメニューをパクったんじゃないかというくらい酷似しています。

 

U-NEXTの場合、左部メニューに加えて上部で詳細検索が行えるため、検索がとにかくやりやすい。ただしゲオチャンネルにはそれがない。

 

右側のメインコンテンツ部はdTVのほぼ丸々コピーです。

作品を選んだ後に表示される、作品詳細やあらすじ、解説なども一字一句違わず同じです。

 

dTVの場合、上部メニューでジャンルや詳細検索ができるのに対し、ゲオチャンネルにはそれがない。

また、dTVだと「洋画」を選ぶとすぐ「アクション」や「ホラー」といったジャンル毎に分かれるため、観たい作品を探しやすい。

ゲオチャンネルだと「洋画」を選んだのになぜか海外ドラマなどが混じった「イチオシ」などの項目がまず出てくるんです。とにかく使いづらい。

 

ゲオチャンネルのホームページはdTVとU-NEXTをコピーして切り貼りして、より使いづらく改悪した感じです。

 

 

コンテンツ内容

まぁUIが使いづらくても、コンテンツが充実していれば多少は目をつむりますよね。

では肝心のコンテンツはどうでしょうか。

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サムネイルから作品の並びまで全く一緒なdTVと比べてみると一目瞭然。ジャンルの後の括弧がついている数字が作品数です。

全てのジャンルにおいてdTVの方が作品数が多いですね。

 

ようするにゲオチャンネルはただの作品数を減らしたdTVを持ってきただけなんですよね。

これで月額料金が安ければともかく、dTVの方が安いんだから驚きです。

ゲオチャンネルで見られる作品はほとんど(全種類かも)dTVで見ることができます。

逆にゲオチャンネルで見られなく、dTVで見られる作品は多数ありますよ。

 

画質、ストリーミングもすべてdTVと全く同じです。

やはりコンテンツホルダーが同じエイベックスということで、作品数が少なく料金が高い以外に違いはないのかもしれません。

 

 

ゲオチャンネルの売りは?

単なるdTVの劣化だと誰もサービスを利用しないでしょう。

一応ゲオチャンネルならではの売りの部分もあるんです。

 

アダルト作品が見放題

ゲオはここをかなり売りにしています。確かにdTVでもhuluでもNetflixでもアダルトは見れませんからね。

 

でもちょっと待ってください。

ゲオチャンネルはアダルトはたったの50本しかないんです。あまりにも少なすぎ。これを売りにするなら桁を間違っているんじゃないでしょうか。

 

正直U-NEXTの方がアダルト作品は驚くほどジャンルや作品数が揃っていますよ。それに加えて映画やドラマやアニメ、さらには雑誌やマンガまで読めるのだから月額が多少高くてもはるかにお得な気がします。

 

また、アダルト作品が主な目的だったら、月額540円で2000本のアダルト作品が見放題のDMMのほうがはるかにおすすめです。

 

↓DMM「見放題chライト」はこちらから

 

 

月額料金を+590円で旧作のみ店舗レンタル20本まで借り放題

これがもう一つのゲオチャンネルの売りです。

月に20枚借りれば一枚あたり30円弱で借りれてお得!っていうサービスです。

 

旧作のみっていうのがポイントですね。

そもそもゲオの店舗にDVDを借りに行くのは、新作、準新作目的ではないでしょうか。

これほど動画配信サービスが広まってくると、旧作のほとんどの作品は見放題で見れちゃいます。返却の手間もない配信サービスで済ませるのが今後普通になってくるんじゃないでしょうか。

 

どうしても見たく、レンタルをする以外見る方法がないという旧作品が月に20本もあるわけがない。たまにあったとしても普通に借りても1本80円で借りられますし。

このサービスにはお得感が全く感じられません。

 

 

まとめ

新しい動画配信サービスということで少し期待はしていたのですが、結局はプレスリリース時点の予想通り中途半端な印象でした。

それにしてもまさかdTVの作品数を減らしただけで丸々持ってくるとは思いませんでしたが。ゲオの会員をdTVに誘導する新しい戦略かと思ったほどです。

 

とりあえす現時点では、

料金、作品数はdTVにかなわない

コンテンツの種類はHuluにかなわない

独自コンテンツはNetflixにかなわない

アダルトはDMM U-NEXTにかなわない

 

とはいえゲオは嫌いな会社じゃないですし、会員数もまだまだ多いと思うので今後に期待しています。サービス内容がよくなったらいつでも乗り換えます!