私は無知なんです。

知ったこと思うことを淡々と綴ります。



娘からあの言葉をもう1度聞きたい

「もうパパったら~(笑)」

数年前にちょっとした拍子から出た娘の言葉である。

なぜか僕の心にハマり、幸せな感情が溢れ出た瞬間だったのです。

あぁもう1回この言葉を娘に言わせたいっ!

何気ない日常の幸せ感を味わいたいっ!

これは娘に「もうパパったら~」を言わせる挑戦なのです。

 

なぜ「もうパパったら~」なのか

子供が幼稚園のころだったと思う。

その時の状況などは覚えていないが、娘との会話のやり取りで不意に言われてなんだか分からないけれども僕の心のやらかいところに刺さったんです。

 

娘は基本明るくておしゃべりなのですが、大人に対して非常に気を遣うところがあります。母親に捨てられたのが原因なのかもと深読みしたりして、それはそれで僕の責任でもあるななどと常々考えたりしていました。

 

僕に迷惑をかけたくないと無意識に思っているのか、僕に怒られて嫌われるのを心底嫌がっているのか、そしてそれを他の大人達にも投影しているのではないかとか、相談相手がいない分色々と考えちゃってはいましたね。

 

なんつーか子供は子供らしく親に迷惑をかけるくらいでいいのになって少し悩んでいた時期でもあったんです。

 

そんな頃ふと言われた「もうパパったら~」という言葉。

続きを予想するならば、(しょうがないなぁ)とか(ダメだなぁ~)っていう感じなんでしょうきっと。

 

幼稚園児だった娘が一丁前な口を聞いて、成長を感じたのか。

僕に対しての普段からの理解があること、信頼を感じ取れる一言だったからなのか。

僕の中の、理想の親子像的なやり取りにマッチしたのか。

 

理由は定かではありませんが、面倒な分析はやめにして、もう一度「もうパパったら~」と言われてちょっぴり幸せな気分に浸りたい!と思った次第であります。

 

とはいうものの、「このセリフ言って」と言って棒読みされてもなんにも感じない。

普段のやり取りから自然に出てこその至高のセリフなのである。はい僕はわがままです。

 

 

ドジっ子アピールしてみる

AM8:00

休日だったため、遅めの起床。すでに小学生になっている娘は休日でも早起きである。

僕よりはやく起きて、起こしにきた。

「パパー朝だよー起きて!」と僕をゆする娘。

おっさんは朝に弱い。

「も、もう5分だけ…」と布団にもぐりこむと、また律儀にちょうど5分後に起こしに来る。

 

 大抵の場合このあたりで起きるのだが、このまま起きないでいるとあのセリフが聞けるかもしれない。

そう思って寝たふりを続けていると…

 

「起きてー♪起きてー♪」

僕の上にまたがりながらの起きてダンスが始まってしまった。

失敗。

 

 

いたずらっ子アピール

AM9:00

休日の午前中は子供と一緒に家の掃除をするようにしている。

娘は得意のお風呂掃除、僕はその間に家中に掃除機をかける。

 

なぜかお風呂掃除が好きな娘は鼻歌を歌いながら一生懸命磨いている。

僕はあらかた掃除機をかけ終わり、後は娘の部屋だけだ。ふと見ると娘のお気に入りのぬいぐるみが転がっていた。

ふと思いついた僕は…

「あー!〇〇(ぬいぐるみの名前)踏んじゃった!」と聞こえるように叫んだ。(実際は踏んでいない)

 

「だめーー!!!」

と風呂場からダッシュしてくる娘。

「〇〇ちゃんごめんね。痛かったでしょ。おーよしよし」

 

なんだかいたたまれなくなったので僕もぬいぐるみに謝っておいた。

失敗。ダッシュで濡れた床の足跡を拭く作業が増えただけでした…。

 

 

張り切りすぎてみる

今日は一緒に出掛ける約束をしていたため、車でアンデルセン公園に向かった。

アンデルセン公園とは、千葉県にある有名な大きい総合公園です。

 

AM12:30

ぶらぶらと散歩した後、昼食は中のレストランで済ませることにした。お手頃価格でバーベキューセットを買うことができ、テラスみたいなところで焼いて食べられるらしい。準備や片付けもなくてこりゃいいや。

「バーベキューにしよーぜ!!」

 

「暑いからやだ!オムライスがいい!」

 

「お、おう…。」

4月なんて寒いくらいなのになー。いつの間にそんなに自己主張できるようになったんだ。少し前までは僕がメニューも全部決めてたような気がするけどなぁ。

食事中「オムライス」であいうえお作文を作ってみるもあのセリフは聞けなかった。オムライス美味しいって大満足してたからまぁいっか。

 

PM1:30

変形自転車というのに乗りたいらしい。横に2人で並んで座ってペダルも2つ、ハンドルがマリオカートのような自転車だ。

 

ペダル担当と言われた僕は少し張り切ってこいでみた。前の人にぶつからない程度にスピードを出すと、

「ぶつかるぅ~!」

と言いながら必死でブレーキをかけていた。キャーキャー言いながら楽しそうだ。

 

(予想)

「キャーはやいー」

「ごめんごめんパパ張り切りすぎちゃった」

「もうパパったら~」

 

(現実)

「あっ注意書きにゆっくり走ってねって書いてある。」

「はぁはぁ(坂道が意外とつれえ)」

「ゆっくり走らないとダメだからね!」

 

怒られてしまった。お姉さんになりやがって。

 

 

やり過ぎてみる

PM2:00

その後アスレチックコースがあったのでそこで遊んでいた。

ロープの上を歩く綱渡り的なのを、やってくるから見てて見ててというので、渡っている最中に少し揺らしてみた。

 

(予想)

「やめてー落ちちゃう!」

「すまん、すまん」

「もうパパったら~」

 

(現実)

「おもしろーい!もっと揺らしてー」

「これでどうだ」

「全然平気ー!」

 

くそぉ。たくましく運動神経も発達しやがって。

 

 

一日を終えて

夕方まで遊んで帰路につきました。

晩御飯も食べ終えて、食器を洗いながら今日一日を振り返っていました。

結局あの言葉は聞けなかったけど、なかなか充実した一日だったなぁ。

改めて思うと、やっぱりあの頃より随分成長してくれて嬉しいなって。

 

と、その時です。

ビールを1本飲んだせいか大きいゲップが出てしまった僕。

それを横で聞いていた娘が大爆笑した後言った一言が

 

「もうパパったら~(笑)」

 

で、でたー!遂に聞けた。しかも意図せず自然に。

 

いやぁ幸せな一日でした。こんな日々が娘がもうちょっとだけ大きくなるまで続きますように。

 

次回は「これだから男子は~」にチャレンジしたいと思います。