子供に眼帯は絶対禁止です
先日、娘を連れて眼科に検診に行った時のことです。
混んでいたため、待合室で小一時間近く待っていました。
まだかなーと思いつつ待っていると、5、6歳くらいのお子さんを連れた若いお母さんが入ってきたんです。
よく見るとその子は眼帯をしていました。
「あれっ」と思うと同時くらいに、看護師さんらしき人がダッシュで来てお母さんに注意をして速攻眼帯を外させていました。
意外と知らない人もいるのかもしれませんが、子供に眼帯は絶対禁止なんです。
眼帯による弱視の危険性
子供の視力は、目を使うことで徐々に発達をしていきます。
人間の目は両目でそれぞれを補って視力を出し、物を立体的に見ています。
発育途中で片目を覆ってしまうと、もう片方の目のみで見る癖が無意識についてしまうのです。
そうなると使わない方の目の発達が止まってしまい、弱視になる場合があります。
弱視は近眼とは違い、メガネをかけても視力が出ないんです。
特に小さいお子さんの場合、一日でも眼帯をしてしまうと視力が悪くなる可能性が高いです。
発展途上の10歳くらいまでは眼帯はさせないようにしましょう。
眼帯自体に治療効果は全くない
眼帯をつける場合は、大抵ものもらいで目が腫れた時か、怪我をした時だと思います。
これらは眼帯をつけたからといって直接治るのがはやくなることはありません。
ただし、こするのは悪化させる原因になるので、こすらせないために子供に眼帯をつける親も多いかもしれません。
ですが弱視で一生見えない目になることを考えると、眼帯をするよりもこすらないようにきつく言い聞かせ、見張るしかないです。
こするのを自分の意思で制御できる大人が眼帯をつけるのも、見た目を隠すという目的だけです。ものもらい程度なら、雑菌がはいることよりも片目になる危険性のほうが高いので眼帯を推奨する医者も少ないと思います。
子供には眼帯はさせないように気を付けましょうね。