私は無知なんです。

知ったこと思うことを淡々と綴ります。



ロレックスを思い切って買おうと思っている人へ。買ってから知ったこと

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腕時計の王様ロレックス。一生ものだから・・・と頑張って買ってしまう人もいるかもしれません。しかし金銭に余裕のない人には意外な落とし穴が…!

 

価格は安いものでも50万~300万はします。高いものだと1000万円を超えるものも。もちろんロレックスより高価な時計もたくさん存在します。その中でもダントツで知名度があり、人気なのはやはりロレックスでしょう。

 

果たしてそれほど値段に見合う価値があるのでしょうか。

 

ロレックスの価値について

 

精密工業機械製品としての価値

 100年以上の歴史を持つスイスのロレックス社。その歴史の中で、防水時計を世界で初めて作ったり、過酷な環境でも正確に時を刻めるかどうかの実験などを繰り返し、様々な環境に適応する時計を次々と開発してきました。

 

ケースもムーブメントもブレスレットも全て自社生産。使っている多様な素材も研究開発の末、他社との差別化を図っています。工業製品としてはまさしく一流品だと言えます。

 

時間を確認するものとしての価値

腕時計の本来の目的としては「時間を知る」ことです。電池式のクォーツ時計と違い、ロレックスはほぼ自動巻き時計(腕につけている状態で振られることにより自動でゼンマイが巻かれる)です。

 

いくら精密に作った機械とはいえ、現状自動巻き時計は1日4秒~5秒前後は狂います。若者の腕時計離れも話題になっていますが、確かにスマホやPCだと1秒の狂いもなく正確な時間が分かります。腕時計でぱっと時間を確認したいというのならば自動巻きより正確なクォーツ時計でもいいのです。

秒単位の正確差を求めるにはロレックスは他より少々劣ります。

 

ブランドとしての価値

ロレックスを欲しい人のほとんどかこれを求めているんじゃないでしょうか。

この時計「オフィチーネ・パネライだよ」と言っても時計に興味ある人じゃないと意外と知らないんですよね。※オフィチーネ・パネライもロレックスと同価格帯の有名ブランドです。

 

女性がバッグのブランドにこだわるように、男性だと腕時計に気を遣う人が多いです。ビジネスシーンなんかでは身だしなみで見られる部分のひとつとして靴や時計は重要ポイントです。一目で分かるロレックスを選ぶ方も多いのではないでしょうか。

ただあまりに有名すぎて、時計にこだわりのある方なんかはアンチロレックスの方も結構います。多数派が嫌いなアンチ巨人みたいな人もいますしね。

 

資産としての価値

資産としての価値が十分にあります。お金で困った時に車を売ってなんとかしようと思うのと同じように、ロレックスは世界中でお金同等の価値を持っています。

 

零細企業の社長なんかがロレックスをつけているのもなにかあったとき売れるからとも聞きます。古くなっても価値が下がりずらく、人気モデルなんかだと逆に中古で買った値段より高く売れることもあるくらいです。

 

でも50万円~100万円も出して買うってどうなの

もちろんお金の有り余ってる富裕層の方はフランクミュラーでもロレックスでもお好きに買って頂いて結構です。

ただ一生ものだと思って無理して買う方はデメリットもあるので気を付けてください。

実は僕も8年ほど前に、「いっぱしの社会人として時計くらいはちゃんとしたものを着けねば」と一念発起し、貯金とボーナスをつぎ込みロレックスを買ったのです。時計に全然こだわりのなかった僕は「やっぱいい時計といえばロレックスだろ」ってくらいのノリで。あっもちろんロレックスの中では安いものです。それでも50万円くらいしましたが…。

 

それでは実際に体験したことも踏まえての購入後のメリットデメリットを紹介したいと思います。

 

ロレックスを買ってよかったこと悪かったこと

まずは買ってつけて眺めて思ったこと。うおおおおかっこいい!全く時計に興味がなかった僕なのに秒針の動きにみとれちゃうくらいでした。今まで使ってきた1万円のクォーツ時計と違いすぎる!ブランドイメージだけで買ったのでここまで精密な動きをするとは本当にびっくりしました。

 

あと月並みですが、気分が変わりました。ロレックスしちゃってるぜみたいな。これで一流ビジネスマンの仲間入りしたみたいな気分になりました。仕事へのモチベーションが些細なことでも変われば立派なメリットと言えるんじゃないでしょうか。要は自己満足!これが一番ですね。

 

仕事上でもプライベートでも、客としての立場の時は結構印象がよくなったんじゃないでしょうか。思ったより時計って見られています。欧米なんかだと、期日までに支払うキャッシュフローがあるかどうかを服や時計を見て判断することも多いです。

 

実際に金を持ってようがなかろうが、相手にこいつは金があると思わせるのは有利な場面が多いです。キャバクラなんかだと、まず客の時計を誉めるのがマニュアルになってたりするところもあります。実際キャバクラではモテたかもしれない…。お金持ってると思ったんでしょうね。

 

 デメリットもあるんです。

さてここからが本題。高級時計をしたからといっていいことばかりではないんです。そうです。僕は無知だったんです。

 

足元を見られる

お金を持っていると思われることは、客の立場としてはいいんですが、逆にクライアントに会いに行く場合などは逆効果の時もあります。こいつこんなに儲かってるんなら見積もりもっと下げさせようとか思われる可能性もあります。上司にも「ロレックスなんかつけやがって」って嫌味言われましたからね。

 

外せない

現場作業で外さないといけないとか、外で遊ぶときに外すときなどにかなり気をつかいます。これはどの高級時計でも一緒だと思いますが、そこらに置いておくなんてできるはずもなく、鍵付きロッカーでも不安です。

 

維持費がかかる

なんとロレックスは買って終わりで一生ものというわけではないのです。僕はそんなことすら知りませんでした。自動巻き時計は3~5年ごとにオーバーホールをしなければなりません。

これをしないと動かなくなったり時間が大幅にくるったりします。僕の場合は5年目ほどで時間が大幅に遅れるようになり、日本ロレックス社にオーバーホールの見積もりをお願いしてみました。大した部品交換にはならなかったのですが、その料金はなんと5万円超え。交換部位によっては20万円とかかかることもあるみたいです。

 

特に問題がなくても大体月1000円くらいの維持費がかかるということですね。買って終わりではないので覚えておきましょう。

 

オーバーホール代を安くする方法↓

 

毎日使わないと止まる

土日2日外すと止まってたりします。恥ずかしながら自動巻きの時計は初めて使ったので、こんなに早くゼンマイが止まるとは知りませんでした。またつけるときに手動でゼンマイ巻いて時刻を合わせてが結構めんどくさいです。

 

まとめ

結局仕事中は1万円のクォーツ時計の方を使ってました。時間が分かればよかったので。

 

一番の問題はやっぱり維持費ですよね。貧乏人が無理して買うと結構苦しむ額でした。ロレックス社以外の時計屋さんなんかでもオーバーホールをもっと安くやってくれるところもあるんですが、なんだかんだ交換しなくていい部品を変えられて高くついたり、粗悪なパーツを使われたりするので、よほど信頼できる時計屋を知らない限りロレックス社にお願いしたほうがいいかもしれません。電話連絡すると郵送キットが送られてきて簡単にできます。

 

今はプライベート外出時専用のようになってますが、買って後悔はないです。時計素人の僕がみてもやはり素晴らしい時計ですし、冠婚葬祭などの場でも堂々とつけていけます。お金持ちになったらもう1個くらい欲しいなぁ。