子供との時間を有意義に過ごすために僕が実践している6つの方法
いくらイクメンブームで育休が幾分とりやすくなったとはいえ、平日は仕事が遅くまであるし、週末でも予定が多くて、子供と過ごしたいけどなかなか時間もとれないお父さんお母さんも多いのではないでしょうか。
時間のとれない中、子供とコミュニケーションをとるのも大変なんですよね。
そこで短時間でも子供と濃い時間が過ごせる僕なりに実践していることを紹介します。
※おおむね3歳~10歳くらいの子を想定して書いています。
1.感情を共有する
例えおでかけしたとしても、子供一人楽しくて、親が楽しくなさそうだったら子供はどう思うでしょうか。確かに子供は楽しいだろうけど、親は疲れる場面って多いですよね。でもそう思っていると態度に出ちゃいます。そして子供は敏感にそれを察します。
僕も以前ポケモンの映画を娘と見に行ったんです。観る前はポップコーンとか買ってそりゃもうおおはしゃぎでした。
そして見終わって「面白かった?」って聞くと、「うん」とだけ。いつものおしゃべりな娘の表情が若干曇ってました。
理由はすぐ思い当りました。僕は映画が始まって間もなく寝てしまい、見たのは後半ちょろっとだけなんです。当然それに娘は気づいていたんでしょう。
「あの場面がすごかったねー!」とかいう会話も当然できるはずもなく、娘が見たかった映画とはいえ、あまり思い出にも残らなかったでしょう。
ちゃんと一緒に見て、「おもしろかったぁすごかったぁ」っていう感情を共有できていれば、話も弾んでいい思い出になったはずなのにと後悔しています。
「パパと映画を見た」ではなく「ポケモンの映画を見た」というだけの日になってしまいました。これでは一緒に過ごした意味もないですよね。
疲れていても興味がなくても、一緒に楽しもうって気持ちがないと子供も楽しくないんです。悲しいときは一緒に悲しみ、うれしい時には一緒に喜んであげる、そういう感情の共有が絆を生むんだと思いました。
2.子供は大人のリアクションを期待する
「ほら見て!」どこのお子さんも連発する魔法の言葉。見ても大抵大したこともない代物を誇らしげに指さす、もしくは持ってくる。次第に親達はうんざりしはじめ、他を向いたまま「すごいねー」と言ってしまう。ちらっと見た振りをして、「うん」とだけ答えてしまう。あると思います。
僕も疲れている時や、他のことを考え中の時などやってしまいがちです。これはイカン!
子供が知っている世界は大人が思っている以上に小さいですからね。「見て見て!」っていうのは過剰なアクションでは決してなく、大マジで大発見だと思っているんです。そしてその大発見を伝えてびっくりさせたいって本気で思っています。それを見てもくれなかったらがっかりもいいとこですよね。
僕が学生の頃、河童的なものがいたのを発見した時、一緒にいた友達は女を口説くのに夢中でチラ見して「うんいるね」だもの。河童だぜ?マジそのリアクションありえねー。
まぁなにが言いたいかというと、子供の発見する喜びをないがしろにすると今後の知的探求心を失うだけじゃなく、コミュニケーションの場も減ってしまいますよってことです。ちゃんと見てあげて、感想を言う、それだけでも全然違ってきますよ。
3.時として友達になってみる
普段親としての威厳を持って接していても、時には友達のように競争相手になってあげるのも大切だと思ってます。
僕は昔、1回だけファミコンを父とやったことがあります。
父はサラリーマンでしたが土日でもゴルフだの釣りだの庭の手入れだのいわゆる自分の趣味をすることが多かったんです。
それもあってゲームとか僕の好きなものは子供達の世界、大人達との世界とは一種の壁のようなものを感じていました。
ところがなんの気まぐれか、父がオレもやらせろと一緒に2人用で対戦ゲームを始めたんです。父が「おまえ下手なんだよー」とか軽口叩きながら、僕に圧倒的差をつけて勝利したのです。僕も「今のはずるい!」「そんな技あるの?教えて!」などと楽しんでました。父は父で「教えたら負けるから教えてやんねー」と。ほんとあの瞬間は友達感覚でしたね。最初に感じていた壁が一気に崩れた気がしました。
正直「父にどこかに連れて行ってもらった」「父に遊びに付き合ってもらった」っていうのはいくつかありますけど、「父と遊んだ」っていう記憶は僕にとってはこれが唯一です。それほど楽しかったんだろうなぁきっと。
ここで父がわざと負けてくれてたり、親的な物言いでレクチャーしたりしてたら、僕の中では「父と遊んだ」ではなく「父に遊んでもらった」になってあまり印象に残らなかったかもしれません。
ちなみなやったのはファミコンの「ゴルフ」。4ホールのOB連発さえなかったら…と思うと今でもくやしい!父も楽しんでやってたと思う。
時には子供の趣味に興味を持って実際やったり、知識を増やすのも大事だと思う。子供目線で競い合えば、子供にとってきっと忘れられない時間になります。
4.別々のことをしない
「家族との時間を大切にしています。土日は私が子供の面倒を見ています。」
「キャーKさんイクメーン!奥さんがうらやましい~」
本当に家族と過ごせていますか?子供の面倒を見る=見張っているだけじゃないですか?
子供にDVDを見せて、その間自分は自分の読書をする。公園に連れて行ってさぁ遊んで来いと解き放ち、自分はベンチでスマホで仕事する。
育児に休みがない主婦の方々は土日に旦那が子供をみてくれるだけでも大助かりでしょう。でもこれじゃ保育園の先生みたいですよね。家族との時間というのは家族と同じ時間を共有することだと思います。別々のことをやってたら別々の時間ですよ。
とはいえ一日中同じことをやって過ごすのも疲れるし、なにより自分のやりたいことの時間だって欲しいはずです。
そういう時は時間をあらかじめ決めておくのもありかもです。午前中は宿題をやらす、おもちゃで遊ばす、TVなどを見させておいてその間を自分の時間にします。
時折ちょっかい出されたりして集中できないかもしれないですが、時間が読めるくらいのお子さんなら、何時になったら遊ぼうとか決めておくと意外に辛抱してくれます。
時計が読めないころは、この針がここに来たらねとかやっていました。
そして時間が来たらすっぱり自分のやりたいことは止めて、2時間なら2時間子供と向き合いましょう。その間は他のことには一切気を向けず、子供と一緒に同じことをして楽しむ気持ちで過ごすんです。DVDなら一緒に見る。公園だったら子供用の遊具だろうと一緒に遊ぶ。スポーツの練習だったら自分も参加する。
1日中一緒にいても半ば放置なら、家族との時間にはなりません。同じことをする濃密な時間を短くてもいいから決めて実行てみませんか?例え短時間でもそれが「家族との大切な時間」と言えると思います。
子供なんてどうせそのうち友達としか遊ばなくなっちゃいますしね…。
5.たまには新しいものでサプライズを与える
昔は喜んでくれていたことでも、何度もやっていると速攻飽きられます。子供ってほんとに飽きるのがはやくて、どんどん新しいものに興味を持っていきます。
小学生くらいになってくるとだんだん知恵もついてきて、「えーまたそれ?」とか生意気にことを言い始めます。親としてはついこないだまで夢中だったものがもう興味ないなんて信じられない気持ちになります。
僕が幼稚園児くらいだったころ、おばあちゃん家にあった芋けんぴを食べて1回美味しいって言うと20歳くらいまで送ってきてましたからね。実は小学校上がる前には飽きてました。
親は子供の好きなものを覚えると、ずっと好きだと勘違いしてしまいます。ずっと一緒にいるお母さんなら興味が変わったことに気づくことも多いと思いますが、仕事で忙しく接する機会が少なかったりした場合だと、なかなか分からないんじゃないでしょうか。
そうなってくると「つまらないお父さんお母さん」になってしまう可能性が大です。子供の流行に敏感になるように努力しましょう。
かといって子供の流行にこちらが合わせるばかりだと疲れますよね。そういう時は新しく子供が知らないことを教えてあげるといいと思うんです。
子供の興味ってほんと留まることを知らないというか、なんでも知りたがります。自分の得意分野のうんちくを興味を持つように話すとか、スマホの新しいアプリを見せてみるとか。好き嫌いが出てくる年齢になると「これ楽しくない」とか「これかわいくない」とか平気でいってくるのでそういう時は無理せず話題を変えます。
喰いついてきた場合は他にもこういうのもあるんだよという風にその子の興味の分野を増やすことで、子供の知識の世界も広がると思います。
変わったおみやげを買ってくるとか、普段行かない場所に行ってみるとかそういう簡単な新しいことでもいいんです。子供にとっては十分なサプライズになりますから。
6.子供の意見を真っ向から否定しない
子供は大人ほどアプトプットが上手ではありません。一生懸命話してくるのを途中で遮らず、目を見てじっくり最後まで聞いてあげます。
間違ったことを言っていたとしても、頭ごなしに全否定するのではなく、
「そういう考え方もあるけど、こうすればもっといいんじゃないかな」
と決して全否定はせずにあくまで提案的な物言いをすると意外と素直に聞いてくれたり、反省してくれたりするんです。
それで誉めるときはアホみたいに誉めてあげれば、子供ももっと話したいって思います。聞き上手になれればもっと子供といい関係になれますよ。
話を真剣に聞いてくれる親がいる子はものすごく幸せなんだろうなと思う今日この頃です。
まとめ
・あくまで自分の子供を想定して実践している方法です。それぞれのご家庭の方針や環境などもあると思うので、参考程度に読んでいただけると幸いです。僕もまだまだ修行中の身です!
・いつでもこれら全て完璧にできているかというとそんなことはないです。だって人間だもの。それでも心の片隅に置いて子供と接するよう努力しています。
・子供が楽しめることに重点を置いて書きましたが、しつけや教育に関しては別です。そこは心を鬼にして、かわいそうと思わずに叱るところはしっかり叱るべきだと思います。そうすることでお互い幸せになれると信じています。