仕事の効率化を考えるなら企業は通勤時間にも給料をだすべき
仕事なんてものは時間を自分の時間を切り売りしているようなものです。その限られた時間の中でどれだけの結果が出せるかが評価につながり、会社の利益に繫がります。
限られた人材、限られた時間で効率を出すことを常に求められているはずなのに、なぜほとんどの企業が通勤時間という無駄な時間を無視しているのでしょうか。
通勤時間は束縛時間
全国の通勤時間分布図
(総務省統計局HPより)
東京に企業が集中しているため、そのため東京23区外・神奈川・千葉・埼玉などいわゆるベッドタウンに住む人々の平均通勤時間は平均45分前後。神奈川県に至っては1時間以上が36%もいるんです。3人に1人以上が1時間越えなんですよ。千葉埼玉も似たような割合です。
朝起きて身支度整えて長い通勤の間の時間をなくして、その間集中して仕事をすれば、どれだけの仕事がこなせるんだって話です。
そしてメンタル面も含めて効率よく仕事をこなすには、やっぱり休日やプライベートな時間が大切。かといって勤務時間以外の時間=プライベートな時間ではないんです。例えば休憩時間含めて1日11時間働いたとしましょう(割とホワイトな方です)。それに通勤時間が+2時間かかって14時間は会社に拘束されているのと同じです。
平日なんてそんなもんだろっていう社畜のみなさんも家に仕事を持ち帰ってやったりしませんか?それなら最初から出勤せずに家で仕事すればいいんじゃないでしょうか。
大体まず恐怖の月曜日のなにがいやだって朝ですよ。あの朝起きて出社するまでの過程を布団の中で想像するだけで起きたくなくなります。
おまけに仕事もしてない無駄な往復2時間で心身ともに疲れ切ってしまいます。夫婦でも共働きが主流の今、家事に時間を割くのも大変ですよね。
在宅勤務制度
今までも大企業の一部では、育児などを理由にしての一時的な在宅勤務制度などはありましたが、あくまで家事や育児で家を離れられない人用でした。
最近ようやくリクルートが全社員対象の上限のない在宅勤務制度を導入しましたが、はっきり言って遅すぎですよね。今まで通勤してきた時間を返してもらいたい。
企業はもっとどんどん家で仕事ができるようなインフラ整備やシステムの開発にこそお金をつぎ込むべき。社員に1時間もかけて通勤させといて作業の工程見直しを~とか見直すところを間違っているとしか思えない。
デスクワークなんかで、「これここでやる必要ある?」って仕事も多いですよね。最初から家でやればいいと思います。
そりゃどうしても接客や管理、現場作業などはあるので誰も出勤しないわけにはいかない。そういう人はもう家出たときから仕事として通勤時間中も勤務中とみなしていいと思うんです。なんで勤務中以上のストレスを満員電車なんかで味わわなくてはいけないのか。
在宅で仕事するとなると確かに勤怠管理は大変です。会社のデスクで仕事しているのとちがって、見張りがいないわけです。でも家で仕事をするから「わーいさぼれる」と思う人より、「家で仕事している分成果を出さなきゃ」と頑張る人の方が多いと僕は思います。合間合間で家の雑務もできるし、それをしたとしても会社でやるより仕事は捗るんじゃないかな。会社ではいかに手を抜こうかとか考えてしまいますが、逆にリラックスした環境で仕事ができると責任感が芽生えるんです。
事実在宅勤務を導入している企業では、上司による定期的な連絡や指示などもありますが、無駄なストレスから解放され仕事の効率化に成功しているところが多いようです。離職率も確実に減るでしょうね。
今後生きていく上で、これだけネットワークが発達してきているのならもっと在宅勤務を推奨していくべき。無駄の極地である通勤時間を省くことによってもっと会社の効率化を図れるのではないかと思います。
職種によってはどうしても在宅が無理な場合があります。ですが慢性的な通勤によるストレスにさらされるのであれば、当然その分は給与としてもらうべきです。それほどに通勤に対するストレスと時間の無駄は大きいのですから。